夏草の揺れる丘

釈迦堂を通り抜け 宵待ちの坂を行く
懐かしき顔の待つ 夏草の揺れる丘

世界中の悲しみを 憂うなんてできねぇさ
せめて大事な人が 幸せであるように

影踏み帰る 子供の声や 夕焼けに世界が
まだ少しだけ 続くと思えたよ

明日は分からぬのに 人は約束をする
いつかまた会う日まで 生きる意志なのだろう

みんなが笑う 俺も笑えば 嬉しさがあふれる
酔いしれ歩く 祭囃子の中 ずっと

今夜 夢じゃない ここにいるよ
こんなにまっすぐに笑えるよ
何度でも歩き出せる
何処までも行ける気がする

現実の空 日々の憂いが 雨になって落ちる
諦めばかり 巡る夜もあったけれど

今 雷鳴が 胸を叩く
もがきながらまっすぐに立てと
思い出は今を生きる
祭囃子が遠く聞こえる

夢じゃない ここにいるよ
こんなにまっすぐに笑えるよ
何度でも歩き出せる
何処までも行ける気がする